都民塾

都民塾だより No.47

 第47回都民塾(呼び掛け人 立石晴康東京都議会議員)が、平成29年4月20日午後7時から中央区の築地本願寺講堂で開かれた。

 今回は、ノンフィクション作家で元産経新聞論説委員の平山一城さんを講師に招いて、『今、小池都政が面白い!』テーマに講演してもらった。

 平山さんは、1975年北海道大学法学部卒業。産経新聞社入社後、社会部、経済部、外信部を経て、米ワシントンのジョンズ・ホプキンス大大学院に留学、国際関係論の修士を取得。1991年の湾岸戦争でヨルダン、イラクを取材、ソ連崩壊後のモスクワ特派員や論説委員、編集委員を歴任。今年2月、『都議・立石晴康の「孤高の真実」』(悠光堂)を刊行した。

 7月都議選で、平山さんは、4月1日現在の各党の公認候補者数を紹介。▽自民55人(現有議席58)▽公明23人(同22)▽民進36人(同18)▽共産32人(同17)▽都民ファースト22人(同5)。都議選の見通しを語った。

 「都民ファーストの会は当初、単独過半数を目標としたが、小池都知事は最近になって公明党など改革勢力と合わせて過半数と言い出した。候補者を小出しにしているのは、無党派層の注目を集めるのもあるが、人材難という指摘もある」

 民進党では、連日のように公認辞退者が出ていることに触れ、「民進党という最大野党の混乱に乗じて安倍政権が衆院解散、都議選との同日選との話も出ている。自民党としては、都議会での議席減をとどめるのと国政選挙勝利がねらいだ」

 都議選の争点は、築地市場の豊洲移転になると続けた。「自民は豊洲市場への早期移転を主張、公明も同じだが、都民ファーストとの選挙協力もあり声高ではない。共産は豊洲移転反対で、民進党は小池知事の判断を尊重する立場」

 問題は、小池知事がどう判断するか。「雑誌文藝春秋のインタビューで、小池知事は『急がば回れ』と言っている。安全・安心の議論もあるが、早くやると失敗するので、都議選の勝利後に判断することになるのではないか」

 その都議選について、「小池知事が就任して8か月経つが、小池知事の支持率は現在70%と高く、落ち込む気配はない。都民ファーストなど改革勢力が過半数を取るかどうかは1,2人区がカギを握っている」

 都議選の当落、各党の獲得議席を予想した。▽自民25人▽公明23人全員当選▽民進1ケタ▽共産17人▽都民ファースト22人の公認候補+α。

 築地市場の問題をめぐっては、呼びかけ人の立石都議もマイクを握り、かつて築地市場の再整備が行われたが、バブル崩壊で白紙になり、石原・浜渦都政になって豊洲移転が決まった経緯を詳しく説明した。

 質疑応答では、「小池知事は破壊者か、女神か」、「都議会の100条委員会の落としどころは?」、「野党第1党の民進党は政権批判ばかりで対案が何ひとつない」など様々な意見が飛び出して大いに盛り上がった。

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